ペットだなんて、言わないで


「お前が来てくれて、俺は嬉しかった。お前は……いつの間にか俺の心の中にいたんだ。そうだな、小さな種かな」


 くさい。

 詩人じゃあるまいし……


「種がね、でっかい花になってたんだよ。でも気がつかなかった。キレイに咲いてるお前の事……」



 ふいに、頬がくすぐったく感じた。

 右手の甲で拭った時、びっくりした。


 ――泣いてたんだよ、俺。