ペットだなんて、言わないで





 一階と二階、何回見て回ったか分からない。

 俺の頭に‘絶望’って文字が浮かんだ。


「はぁ……」


 呼吸を整えながら、外に出る。

 ふと、壁に寄りかかる女の子に目がいった。



 ――ハル、だった。

 さっき見かけたあの子は、やっぱりハルだったんだ。