「……ンま、めぐ姫を悲しませるなよ? ってか何かあったら相談のるからな! お疲れー」


 結局、それが言いたかったから着替えても帰ってなかったんだろう。

 それだけ言ってそそくさと帰ってったのを見ると、間違ってないはず。


「ハル……一回家に帰ったほうがいいかな」


 そんな考えが頭をよぎったけど、さすがにそれはメグちゃんに引かれると思った。

 とにかく着替えてここを出よう――


「お待たせ。ごめん、遅くなって」

「えっ? ううん、平気だよ」


 にっこり笑うメグちゃんが本当に天使のようで……。


 いや、もちろん天使なんて見たこと無いんだけどさ。