更衣室に行くと、そこには着替え終わった健治さんが居た。


「あ、お疲れ様です。デート楽しんでくださいね」

「お前もな!」

「俺は……デートじゃないですから」


 自分で言っててちょっとむなしく感じる。


「何言ってんの!? 男女が二人で食事イコール、デートだろ?」


 ――確かにそうかもしれないけど。


「俺達はそんなんじゃないですから」