「でも今度から出掛けような」


 そっと頬を撫でると、くすぐったそうに目をギュッとつむる。


「特別な日だけだからな」


 ハルを抱き寄せると、すっぽりと俺の胸の中に体がおさまる。


「こんな華奢だったのか」



 猫の時と同じように、背中を優しく撫でてあげているうちに、俺もいつの間にか眠りについていた―。