「……ハル」


「んにゃっ」



 名前の理由は実に単純だった。


 春に出会ったから、ハル。




 ハルに関する情報は全くといっていい程分からなかったので、簡単な所だけ記入して、ソファーで待つ。


 聞き分けのいい子なのか、ハルは俺の足元にちょこんと座っている。