「ハル知ってるよ! 今日は初めてデートしたからトクベツって日なんだよ!」



 ――なるほど。



 しかし……日に日に人間っぽくなるから困る。


 いや、良い事なんだけどさ。


「あぁー分かった。今日だけ特別ね?」

「にゃっ!!」


 物凄い笑顔で返事をするので、俺は今までのハルに対する態度を少し改めようと思った。


 わざと冷たくしていたわけじゃないけど……


 ハルの為を思ってやったことなんだ。