「にゃん」 歩き始める俺の後を、尻尾を立てながら付いてくる。 いや、付いてくるというよりか横に並んで歩いている。 「これじゃどっから見てもお散歩じゃん」 立ち止まると、猫も立ち止まる。 深いため息をついて猫を見下ろすと、猫は首をかしげて見返してくる。 「家、来たいの?」 「にゃ?」 動物を飼ってもいいマンションだけど……。 先代の猫にちょっと申し訳ないんだよな。