「あ、ありがとうございます」 俺は、椅子に腰を掛けた。 「大谷さん、落ち着いて聞いてください」 「は、はい」 「上田さんは、記憶を失ってる可能性があります」 「記憶喪失って事ですか?」 「そうなります」