あれ?空耳かな?
この部屋私しかいないのに
声が聞こえるなんて…ありえないし。

私は声がした方を振り向くと

??!?!?え!?

『にっ人魚姫!?』

そんなまさか!?

私が振り向いたところには
腕を組んで片方の眉をピクッと器用に上げて

呆れ顔でこっちを見ている人魚姫が一人…

夢!?幻!?

夢なら早く覚めて!!
幻なら早く消えて!!

私はクルッと後ろを向き
目を閉じ深呼吸をして
気を落ち着かせると
再び振り返る…。

ほ-ら,いない。

って…いるし。