「まぁ…コレも人生勉強の一つになったよ」

そう笑ってたけど…。

その笑顔は悲しげで胸が締め付けられた。

それからも海斗は同じことの繰り返しだった。

寄ってくるのはみんなお金目当ての女の子ばっかり…。

女の子たちの真相を知るたび海斗はいつも落ち込んでた。

顔も良くて,頭も良くて,背も高くて,お金持ちで…
なんでもできる海斗に群がるのは
仕方ないと思うし
誰だって玉の輿にのりたいと思う…。

だけど私はアイドルみたいなキラキラ眩しい彼じゃなくて

今にも壊れてしまいそうな弱い彼に惚れたんだ…。

彼女と別れる度に彼は私の元へ来る。
癒しを求めるように。