防衛要塞都市

「カイル、俺が戦う理由、話したことがあったか?」


カイルは少し考える間をおいてから、つぶやくようにいう。


『いや、なかったと思う。』


その答えとして、男は言葉を発する。


「実は、俺には死んだ姉貴がいてな。」


戦闘機に乗るカイルは、操縦席に座った状態で神妙な面持ちになる。


男の声は無線を通しているが、それを無しにしても淡々としていた。


まるで、愛猫の自慢でもするかのようなしゃべり口調だ。