防衛要塞都市

くぐもった発砲音が、静かな街の上に響く。


次に画面に写ったのは、黒煙を上げながら落ちていく敵機だった。


残骸は平原に堕ち、小さな爆発を発生させて、黒焦げを作る。


セイルは口を開いて驚きながら、スクリーンに見入っていた。


「敵機、残り二機。」


真剣な面持ちでリーが現状を告げる。


『了解!』


中々嬉しそうな声で、ルイーズは返答した。


「ステルス機相手に機関砲で一発撃墜……これって凄いことですよね。」


セイルが言った。


リーは無言で肯定する。