防衛要塞都市

「この声って、もしかして……。」


驚いた様子のセイルが、スクリーンに写るその戦闘機を見つめがなら言った。


「ああ。ルイーズ少尉さ。いつもはコンピュータに向かってるけど、実は戦闘機乗りなんだよ。―――今日も調子良さそうだ。」


リーは、いつもルイーズが座っている横の椅子を見て、それからアクロバット飛行をする機体の写るスクリーンを見て、言った。


『三機ッスか・・・。面倒な数ッスね。』


再びルイーズの声が聞こえる。


「ああ。幸運を祈るよ。」


「少尉のお手前見させてもらいますからね。」


リーとセイルが、続け様に言った。


『お?セイル軍曹か?見てて腰抜かすなよ。三機なんてあっと言う間だ。』


「おいおい、言ってること違うぞ、少尉。」


リーが言った。