私は先生に背を向け、歩いた。 「狭山さんっ…」 「はい?」 「私が依頼したことは…夫には…」 「ご安心ください。言いませんから」 「よかった…」 先生、いい人ね。 夫のことを想って… でも…愛人を殺してどうなるのかしら…