*美月side*

「ねえねえ、知ってる?殺し屋!」

「何それー」

「なんかさぁ、殺し屋がいるんだって」

「殺人犯?」

「違う違う!捕まることのない殺人犯」

女子たちの会話が耳に入る。
殺し屋…か。

私は頬杖をついて窓の外を見ていた。
今日は晴天。
眩しすぎです。
目が…チカチカしてきた。

私はふっと目を逸らした。

「美月は興味ないの!?」

「ふぇっ…?」

「聞いてた~?」

「あ、ごめん。聞いてなかった」