「なんか…焦げ臭いんだけど」

「そうなんだよーっ!失敗しちゃって」

「ちゃんと換気しなさいよ!」

私は窓を開けた。

「で、どれを失敗したの?」

「これ…」

健也が渡したのはカレールーの箱。

「ちょっと…あんたカレーも作れないの!?」

「だってぇ…俺、男だし…」

「男とか女は関係ないし!」