「歩夢の部屋、行きたいなぁ。」


グラスをテーブルに置いて、俺の腕を掴んだ。





離せ…。





『さっきから誰?』

僕の頭の中で、話しかけるのは誰?


「ねえ…歩夢?」


甘える様に僕の腕を軽く引っ張る梨華の手を払い除けた。



「歩…夢…?」


突然の行動に驚きを隠せない梨華。