その日の授業を受けて、家に帰る。 「歩夢、喉渇いた。何かない?」 梨華が上着を脱いで椅子にかけた。 「お茶でいい?」 「うん。」 冷蔵庫からお茶を出して、グラスに注いで梨華に手渡す。 「有難う。」 ふんわりと笑って、グラスを受け取って、渇いてるであろう喉に流しこんでいた。 「今日、おばさん遅いの?」 「7時位だと思うけど?」 お前に用はない…。 失せろ…。 その言葉が頭の中に響く。 『誰…?』