アタシとアイツ


「朝の太陽」
「朝日??」

アタシが聞くと。

リョースケは近くにあった紙とペンで字を書いた。


《旭日》

「何て読むの?」
「『きょくじつ』。意味はあさひとか、朝の太陽」
「へぇ…」


リョースケは机をベットに寄せてアタシに見えるように紙を置いた。

「朝の太陽のように明るくて希望に溢れた子になるように。」


リョースケはまた字を書いた。

今度はさっきより大きく。