アタシとアイツ



『大丈夫か?』


電話でリョースケに聞かれた。


「うん、なんとか」
『キツくなったらすぐオレに言えよ?学校でも、バイトでも、すぐ行くから』


アタシは笑う。


「バイトはちゃんとやりなよ」
『でも…』
「本当に。大丈夫だから。ほら、もうすぐバイトの休憩時間終わりじゃない?」
『そうか?分かった。今日、バイト終わったら行くから。』
「うん。待ってる」


ピッ


アタシは電話を切る。