アタシとアイツ


「リョー…スケ」
「アンネ…ごめんな。守ってやれなくて…」

リョースケはアタシの口から出る血を指で拭ってくれた。


「ううん…十分守ってくれたよ?」
「そーか?」


リョースケは苦しそうに笑った。

アタシも涙を流しつつ、笑った。