アタシとアイツ


きっと今ごろ、親父は必死になってアタシを探しているだろう。


心配だからっていうのではなく。

サツとかにチクられたら捕まっちゃうもんね、親父。

「ハァー…」
「…どーした?」


アタシがため息をつくと、心配した様子でリョースケが聞いてきた。