リョースケはアタシの肩に両手をまわして言った。 「ごめん。アニキが帰って来ると思ってなかった。」 「ううん。リョースケ、お兄ちゃんいるんだね」 「アレ…言わなかったっけ?」 「うん。昨日は両親が激しいって事しか、聞かなかった。」 リョースケは笑った。 「は…激しいってまた…」 「お兄ちゃんは…優しくて良かったね」 「は!?優しいってドコが?!」 「見れば分かるよ。それに、リョースケのお兄ちゃんだもん。」 「…アンネ」