そのときはただ面白半分で電話をしていた

  「トゥゥゥゥ・・・・」

  (ヤバイ。なんか怖い。どうしよう
   どんな人かな。 怖いよ)

  あたしはものすごく罪悪感を感じた

  「もしもし・・・?」

  「あ、もしもし、○○だよ・・・」

  「そっか、電話ありがとうw」

  「ううん。 平気」

  もうこの時はすごく怖くて、声が

  震えていた どうすることもできなかった

  名前はもちろんチャットで使っていた

  ニックネームを使った

  「あのさ、○○の本名ってなに??」

  「えぇ・・あ、○○だよ」

  あたしは、仮に思いついた

  名前を言った

  「そっか、あのさ、会わない?」

  「え??」

  「同じ県なんだしさ、会えるじゃん?」

  「そ、そうだね・・」

  「じゃあさ、今度の連休会わない?」

  「あ、あと、まだよくわかんない」

  「そっか~じゃあ、○○日、○○駅に
   集合な?」

  「え、だってまだ分かんないよ?」

  「だって、すぐに分かるだろう?
   先に決めといたほうがいいじゃん?」

  「そ、そっか・・・」

  このときのあたしは、怖くてヤダなんて

  言えなかった 会うなんてそんなの

  無理。けど言えなかった