「プルプルプル・・・・・」

     

   「はい?」

   「あ、、。もしもし?」

   私は昨日しゃべった声と
   口調を変え、
   ハルの「姉」という、設定にした。

   「あんたさ、ハルって知ってるでしょ?」

   「あぁ」

   「うちはハルの姉だけど、
   知ってる? 昨日あんたのことで
   相談したんだよ?ハルが」

   「・・・・・」

   「どうしよう。怖いよ。って
   ずっと、泣きながら言ってたんだよ?
   あんたハルに何したの?」

   「・・・・・」

   「もうハルに電話もメールも
   してこないで。 かわいそうだから。
   もう何にもかかわらないで」

   「・・・・・」

    彼はずっと無言だった
    私は何も言わないことに
    少し腹が立った。

   「ねぇ、聞いてんの?」

   「あぁ」

   「そういうことだから。 
   さよなら」

   
    「ピーピーピー・・・」