あいつ色


「はぅ~。あんなかっこいー大人になりたいよね!理生ぽん!!」
「………山田太朗?」
「い…いや!佐々野ティーチャー!!」
「ティーチャー…そだね。ってか理生ぽんって何?」
本当になに?
理生ぽん?
「あだ名~。」
そういってニカっと歯をきらめかせる。
「それは分かるんだけど。理生でいーよ。」
やれやれ、とでも言わんばかりに俺は呆れた顔をした。
「よっしゃー!!」
すると莱介はパアア!!と笑顔を見せた!!
そこまで喜ばれるとは!!!
びっくりだ。
こいつの幸せハードルは絶対低い。

「では、クラス委員と副委員を決めたいと思う。立候補者挙手。」
「はいは~い!!この莱介君がやりま~す!!」
うわぁ……このノリついていけねェ…。