あいつ色

「視聴覚室って外部に音や声は一切漏れないし、カーテンだってある。」
「ど…どういう意味ですか?」
「あぁ、あと一つ。今日俺は鍵当番なんだよね。つまり、俺だけが学校に残れる。他の先生がたが帰っても。」
「何が言いたいんですか…?」
「君を俺と二人きりにした。つまりは…分かるよね?」
ニヤっと先生が笑った。
怖い!!
逃げなきゃ!!!
私はとっさに走った。
扉の鍵を開けようとした時―
「逃げさせないよ。」
そう言った時にはもう先生が私を後ろから抱き締めていた。
いや、捕まえていたの方が正しいと思う。
「やだ!!!助けて!!!!」
私は涙ながらに訴えた。
「だから、ここは、視聴覚室だよ。逃げようとすんなよ。」
先生はにやにやと笑っている。
「今から、先生がイイコトしてあげるからサ。」