あいつ色

とうちゃ~く!!
とか言ってるあたしの頭の中。
その時聞こえた音。


ガチャン。

鍵を閉める音だった。

そんなに重要な仕事なんだ!!!
しっかりしなきゃ!
と、自分の頬を叩いて気合を入れた。

「先生!!どんな仕事なんでしゅきゃ!!!」
噛んだ…
気合を入れすぎた結果―
噛んだ。

クスリ。
先生はそう笑った。
「こんなところに仕事はないよ。」
「は?!」
「だから、都合がいいんだって。そう都合がいいだけ。」
「ど…どういう意味なんですか―――?」
「いい事教えてあげるよ。」