「ソウタ。大丈夫!?」

教室に戻ると、アカリが寄ってきた。

「大丈夫だから、気にすんな。」
「でも、一応絆創膏貼っておくね。」
「イテッ。
 アカリは優しいな。」
「そんなことないよ。」


いや。やさしいよ。
兄の俺がゆうんだから。


「おいおい。またケンカかよ。」
「どうせ、お前もだろ。」
「まあね。」

どうやら、リョウもケンカをしに行って来た
らしい。

「リョウも!?
 絆創膏貼っておくよ。」
「ありがとうな。
 やっぱ、アカリは優しいよ。」
「俺と同じこと言ってるし。」