あたし、裏切られたのかな?
てゆうか、遊ばれてたの?

こんなことを考えてるうちに
だんだん悲しくなってきた。


「お、アカリ~。
 どうした?何か用か??」

サトシが、立ち止まってるあたしのところまで
来た。


「・・・ていだね・・・。」
「ワリィ。もっかい言って。」

「最低だねって言ってんの!!
 あたしの気持ちもてあそんでた訳!?
 
 何でこんな男の事スキになった
 んだろう・・・。
 あたし、馬鹿だよね・・・。」


「アカリ!!」

あたしは、無我夢中になって走った。

ハルカに呼び止められたけど
止まらなかった。


「ここどこ・・・?」

学校を抜け出して、走ってきた
あたしは、どこにいるのか分からなく
なった。

そうだ。
携帯があるじゃん。

ポッケのなかを探ってみた。

「そうだ・・・。
 携帯もカバンの中に入れっぱなし。
 何にも持たないで走ってきっちゃった。」