「コウタの言うとおり。
 それで、あたしはそれを
 本気にして、コウタのことを
 あきらめた。

 で、そんなときにあたしの前に
 現れたのが、ヒロキなんだ・・・。」


そこでかよ・・・。


「ヒロキはね、優しくて、カッコよくて
 人気者だった。
 
 お互い、惹かれあうのにそんなに
 時間はかからなかった。」


「それで、両想いになって、付き合った
 という・・・。」


アカリが言った。


「うん。

 でもね、ある日、交通事故が
 原因で、あたしは記憶を
 なくしたんだ・・・。

 それも、ヒロキの記憶だけ・・・。

 結局、記憶は戻ったんだけど、
 記憶が戻った時につたえられたのは、
 ヒロキが自殺した。
 っていう知らせ。」


「・・・。」


みんな、言葉を詰まらせた。

それでも、アイちゃんは
話続けた。