病院に着くまで、あたしとソウタは一言も喋らなかった。

病院の待合室にコウタがいた。


「コウタ!
アカリは!?」

「おまえらきたのか。 アカリは今、手術中だってよ。
出血がとまらないんだってよ。」

「マジかよ・・・。」

「なんで?
なんで引かれたの!?」

「相手の車が信号無視してそれで、信号わたってたアカリに・・・。」

「相田さん。
アカリさんの手術が終わりました。」

「アイは・・・
アイは助かるんですよね!?」

「アイさんは、今、人工呼吸機たけで、生きてる状態です。
つまり・・・。」

「植物状態って事ですよね・・・。」

「残念ながら・・・。」

なんで・・・
なんでアイちゃんがこんなめにあわなきゃいけないの・・


「あんたら、医者でしょ?
だったら早くアイちゃんの事治してよ!!
そんぐらいしてよ!」

「私達も力を尽くしました。
あとは、アイさんの生命力にかけるしかありません・・・」

「そんな・・・」

「早く、アイに合わせてください。」