“キョウとコウタのお仕事は、アンナを守ることなのよ”


幼稚園の頃。

お手伝いをお願いされていたアンナが羨ましくて、俺とキョウは駄々をこねた。

俺達も何かお手伝いしたいって。


そんな俺達に、誰の母親が言ったのかは忘れてしまったけれど、そんな事を言ったんだ。


その日から俺達は、ずっとアンナを大切に守ってきたつもりだ。


幼稚園、小学校、中学校……

周りにからかわれたりもしたけれど。

そんな事は“三人いれば大丈夫”だった。