いじめ ~憎しみのループ~



理科の授業の時間、あたしはずっとドキドキしっぱなしだった。


授業が終わり、休み時間。リーダー格の子が話しかけてきた。


「ね、麗ちゃん。まだ名前言ってなかったね!あたしは、多田 花。花ってよんでね?」

「うん。あたしも麗、でいいからね?」

「りょーかい♪でさ、麗。あたしたちのグループに入らない?」

あたしたちの、から花はわざと大声で言った。


その瞬間、またあの空気。


「え?う、うん。入れてくれるの?」

あたしがそう返すとさらにその空気は冷たさを増した。


「もちろんだよぉ^^麗、よろしくっ!そしてうちのグループにようこそ!」

「よろしくねー」

「麗!麗もこのグループはいったんだ。」

「柚!?」

「私もこのグループだよ。よろしくね。」