いじめ ~憎しみのループ~


あいつも顔を悔しそうにゆがめて黙っている。

「じゃぁお前はさこいつの代わりになるわけ?」

倒れているその子をまた福原は踏んだ。

「キャッ!」

「うっせーな!またけるぞッ!?」

「ひっく……うえっ……っ」

泣き始めたその子を一瞥してから福原はまた委員長のほうを見た。


「で、どーするの?委員長サン♪」


「いいわよ、あたしが東条さんの代わりにいじめられるわ。
でもすぐに辞めさせて見せるけどね?」



この言葉に福原はニヤァといやな笑みを浮かべた。






その日、いやその瞬間から委員長へのいじめは始まった。