「お前さなんか思わない??」
「えっ……私……?」
「そうだよ、お前だよ!!!」
そういって指を差されたのはあたしに優しくしてくれた学級委員長。
さらさらのロングの髪の毛を三つあみにして赤いリボンでとめている。
学級委員長の名前は 大谷 沙羅。
お父さんは大谷グループの会長。
お菓子会社だからいつもお菓子を持ってきてくれる。
「これ、新作なの。よかったら食べて?」
そういって笑顔でみんなにお菓子を配る姿が素敵だと思った。
「……私は……」
ごくっ。
みんながかたずをのんで委員長の言葉を待った。
「私は、あなたのほうがいけないと思うわ。
この学校には校則はないけれど、
それは先生方が
私たちに悪いことといいことを自分自身で見分ける力をもってほしいのだと思います。
あなたも、少し度が過ぎたけど、またみんなで仲良くしましょう?」
さすが。
さすが委員長。


