「麗……救急箱とってきてくれる?ちょっと頭を見てほしいの。」 「うん……!すぐとってくるよッ」 そして、お母さんのけがを消毒して、包帯を巻いた。たぶんこれで大丈夫。 お父さんが許せない。 そう思った。 あたしが親を憎み始めたのはこのころから。