あたしが優越感におぼれている時、 「美歌子……やめてっ!友達じゃないとか、消えてとか言わないで……!!」 福原が 泣いた。 金髪の髪を少しぬらしながら大きな声を出して泣いていた。 「うぇっ……ひっ……く……」 だいぶ泣きやんだ。 クラスメートも笑うのをやめてみている。 「福原?またあたしのことだましてるの?もうあたしだまされないよ?」 「だまして、なんか、ないっ」 とぎれとぎれに福原が訴えた。 ぎゅっ 福原があたしの手を握った。 あたしは触んな!とも叫べず茫然としていた。