まぁそんなこんなでいじめに耐え続けたあたし。


ニュースを見ると、

トップニュースには

「福原首相 辞職!!!」

の文字。


あたしは笑顔になった。

勝った。


福原に、勝った!!!


「やぁねぇ、なに笑ってるの?」

お母さんが気味悪そうに見ているがそんなことは関係ないぐらい嬉しい。


次の瞬間あたしのケータイが鳴り響いた。


海崎さんだ!


「もしもし!?美歌子ちゃん!?やったね!ニュースみたよ!」

ここで海崎さんは一度言葉を切った。



「あの……もしもし?」

「あのッ……福原なんかと一緒にいじめてごめん……。」


そんなことも許せるぐらい気分がよかったから一発で許した。

「ホント――にっ、ごめんね!!!!」



あたしには、本当の意味で平和が訪れた気がした。


でも実際は悪夢の始まりの序章に過ぎなかったんだ。