「美歌子?ね、お願い♪」

「え……っなに?」


バンっ!と福原が机をたたいた。

「なんですか、だろーがっ!!」

「な、なんですか?」


ふとみんなの顔を見た。


心配そうな顔であたしを見ていた。

その瞳が味方のしるしなような気がした。




「自販機いって、コーラ買ってきて!飲みたいの!」


うちの学校は敷地内に自販機がある。

が、遠いのでめったに利用することはない。


「ハイ……っ」



あたしは歯を食いしばって教室を出た。


悔しい。

でも、もうちょっとの辛抱……だよね?