「失礼ながら、野乃ちゃんのことを少し調べさせてもらったよ」


..........!?



何で勝手にそんなことを?

あたしのことって、借金おととか全部?


「そんなことしていいんですか?犯罪じゃ...!」


犯罪じゃないですか!といい終わる前に、ふと見えた翔さんの悲しい瞳...


その瞳は確かどこかで見た、そう、おばあちゃんとおじいちゃんのお葬式をした、あの日の参拝客の瞳...



「野乃ちゃん、君はとても大変な人生を歩んできたね...」


「別に...大変だなんて思ってません...」



確かにあたしは他の人から見たら可哀想な子かも知れない...

でもだからって他人にいちいち可哀想だとは思われたくない!!


これでもあたしは自分の人生、一生懸命生きてきた



「それで、どうしてあたしが鷹野家の一員にならなきゃいけないんですか?」



「ああ、そうだったそうだった」