こんないちごであるから親や執事やメイド達はいつも心配である。バイクに乗っていて大怪我などされたら困るからだ。

いちごの家はお金持ちの家であった。父親は社長をしていて母親はデザイナーである。
そんな家柄の一人娘であるから余計に心配されているのだ。

学校は近くの公立の高校へと通っている。お嬢様学校にはどうしても行きたくなかったのだとか…。中学のみんなと同じように地元の学校へ行きたかったのである。頭は悪くないので普通に行けたのだが、“お受験”という言葉が嫌いだった。