そんな車の音を無視し、着替えを始める。
あまり、良い服はなかった。いつも適当な服を着て外にでる。

「あ、兄貴」
「いまから出かけるのか?」
「飲み会。それじゃ」

あたしは、車に乗った。どれだけ眠くても疲れててもあたしは、車に乗ると集中力が上がる。
仕事とは違う集中力。

「っ!」

家からでるときにほかの車が前を横切った。隣の家の車。バックがなれてないのか、時間がかかっている。

「出られる、かなぁ……」

あたしは勢いをつけて車をガレージから出した。