卒業式
「は~あ。もうこれで逞とおさらばかぁ」
「なに?結局受からなかったの?」
たわいもない会話。最後だって言うのに、俺たちはお子ちゃまか。
キスもしてやれていないなんて・・・・。
「じゃあね!逞。もう私の面倒見飽きたでしょ?」
そう笑って、繭は、帰っていった。
でもこれが最後じゃなかった。

俺は高校で名門の、
私立聖学高等学校に通うことになった。