「青木聖にココアぶっかけた!?
 奈緒やるぅ~あははは」


 「梨果、笑いごとじゃないよ!!
 青木軍団怖かったんだから!!」


 横で大笑いしている友達―梨果
 をにらみつける。

   すごく、むかつく!!



 ちなみに青木軍団とは、青木聖にいつも
むらがっている、イケイケ女子達のことだ。


 
 でも、久しぶりに聖君と話したきがする。
それは、嬉しかったかも・・・


 「奈緒、口にやけてキモいよ」

 「!?」

 前から思ってたんだけど、
 と、梨果が呟く。

 
 「奈緒ってさあ~、青木のこと好きなわけ?」


  
 ドキッ・・

 
 「そ、そんなわけないじゃん」


 「だよね~あんた彼氏いたしね」


 「そーだよ。しつれいな」

 
 「はいはい。てかっ今日カラオケいこっ」

 
 「ええ~今、金欠だし~」




 
  うそ、ほんとは好きなの。

  十年以上も片思いしてる――