「また、明日。」
ふと顔を上げれば、紫色の燕尾服の裾が人混みに消えていった。
それと同時にパーティを解散しましたの文字。
スルリ、と音も無くアリスは消えた。
そしてアタシはただ一人、メインストリートに取り残された。
いつも居る相方に置いて行かれた。
何かを抱えながら遠ざかっていった。
そんな悲愴のような気持ちが沸々と心の底に湧き上がる。
まただ、アタシ。
いけない…。
頭を振り払い、気持ちを切り替えようとする。
噂。
世間で言いふらす不確かな話。風説。風聞。
「古城ダンジョン最深部で幽霊を見たという話を聞きました。公式にもそんなイベントをしてるなんて出てませんでした。誰か詳細分かる人居ますか?」
もう一度、BBSを見た。
レスが数件付いてはいるが、叩かれていて少し荒れてる感じ。
「アナタが聞いた幽霊の話、もう少し詳しく説明して貰っていいですか?」
そう返信をしておいた。
これにまた反応があるのかは分からない。
ただ、どうしてそんな話が発生したかが気になった。
それが、アリスのあの態度に関係してるなら…。
アリスと噂とアタシ。
別々な道を歩いてる。
その先に繋がってるとしたら…。
どこまで行けばいいんだろう。
アリスを信じてる。
力になりたい。友達だもん。
普通だよね。
目を閉じて、今日はログアウトする事に決めた。
ふと顔を上げれば、紫色の燕尾服の裾が人混みに消えていった。
それと同時にパーティを解散しましたの文字。
スルリ、と音も無くアリスは消えた。
そしてアタシはただ一人、メインストリートに取り残された。
いつも居る相方に置いて行かれた。
何かを抱えながら遠ざかっていった。
そんな悲愴のような気持ちが沸々と心の底に湧き上がる。
まただ、アタシ。
いけない…。
頭を振り払い、気持ちを切り替えようとする。
噂。
世間で言いふらす不確かな話。風説。風聞。
「古城ダンジョン最深部で幽霊を見たという話を聞きました。公式にもそんなイベントをしてるなんて出てませんでした。誰か詳細分かる人居ますか?」
もう一度、BBSを見た。
レスが数件付いてはいるが、叩かれていて少し荒れてる感じ。
「アナタが聞いた幽霊の話、もう少し詳しく説明して貰っていいですか?」
そう返信をしておいた。
これにまた反応があるのかは分からない。
ただ、どうしてそんな話が発生したかが気になった。
それが、アリスのあの態度に関係してるなら…。
アリスと噂とアタシ。
別々な道を歩いてる。
その先に繋がってるとしたら…。
どこまで行けばいいんだろう。
アリスを信じてる。
力になりたい。友達だもん。
普通だよね。
目を閉じて、今日はログアウトする事に決めた。


