「でも…そう?」
アリスは言った後、よく考えてみてと、私の顔を見て微笑んだ。
「普通の市民が、国をまとめる偉い人に、敵軍を追い出したいので兵を貸して下さいって言って…貸してくれると思うの?」
アリスは恐い事を言う。
昔々のお話だ。
しかも、遠い国の話。
なのに、アナタって人は…。
「私が王なら、貴方みたいな一市民に力を貸したりしない。」
笑ったアリスを見て、私は俯いてしまった。
「…でも、アリスは別…でしょ?
私に力をくれた…そうでしょ。」
「いいえ、貴方は違う。ジャンヌなんかじゃない。
でも、貴方はジャンヌだわ。」
「…難しい。」
「いいのよ。分からなくていいのよ。」
それは自分に言ってるみたいだった。
私は、アリスに拾われた。
人生を悲観し、自分の存在が欲しかった。
死ぬのは嫌。
でも、ここにはいたくない。
そんな時…出会ったのはCross Fantasyという、ネットゲーム。
ここなら…と、廃人の如く溺れて、改造(チート)もした。
そんな私を救ってくれた。
そして私にこの世界で生きる術を教えてくれた。
アナタは私にとっては、予言を言った天使…もしくはシャルル7世よ。
アリスは言った後、よく考えてみてと、私の顔を見て微笑んだ。
「普通の市民が、国をまとめる偉い人に、敵軍を追い出したいので兵を貸して下さいって言って…貸してくれると思うの?」
アリスは恐い事を言う。
昔々のお話だ。
しかも、遠い国の話。
なのに、アナタって人は…。
「私が王なら、貴方みたいな一市民に力を貸したりしない。」
笑ったアリスを見て、私は俯いてしまった。
「…でも、アリスは別…でしょ?
私に力をくれた…そうでしょ。」
「いいえ、貴方は違う。ジャンヌなんかじゃない。
でも、貴方はジャンヌだわ。」
「…難しい。」
「いいのよ。分からなくていいのよ。」
それは自分に言ってるみたいだった。
私は、アリスに拾われた。
人生を悲観し、自分の存在が欲しかった。
死ぬのは嫌。
でも、ここにはいたくない。
そんな時…出会ったのはCross Fantasyという、ネットゲーム。
ここなら…と、廃人の如く溺れて、改造(チート)もした。
そんな私を救ってくれた。
そして私にこの世界で生きる術を教えてくれた。
アナタは私にとっては、予言を言った天使…もしくはシャルル7世よ。


