ACcess -弥猛-

私は部屋に入る。

現実(ﾘｱﾙ)の部屋と同じように、書類や本がいたる所に山積みになっていた。

少ない家具の一つの、ｶｳﾝﾀｰ席には私一人が座れるぐらいのｽﾍﾟｰｽがある。

私はそこのｽﾍﾟｰｽにいつものように座り、ﾒｰﾙﾎﾞｯｸｽを開ける。

はぁ…。

幸せが逃げると知っているが、これは溜め息を出さずにはいられない。

さっさと片付けてしまおう…。


ふと、気が付いて顔を上げた。

嫌な予感がして、急いで扉を開ける。

ｶﾞﾁｬっ――

そこには先程の戦士がまだいた。
「…呆れた。
　中に入って頂戴。そんな所に居たら迷惑だわ。」
私はとりあえず彼女に友達申請をして、彼女を中に入れた。


倉庫やｱｲﾃﾑﾎﾞｯｸｽに、散らかっている書物などをﾎﾟｲﾎﾟｲと詰め込む。

少しｽﾍﾟｰｽが開き、なんとか人を招き入れる余裕はできた。
「…で、何かご用かしら？
　っていうか、貴方は全く常識がないわね。」
私はさっきと同じ場所に座る。
ずっとそこに座っているので、ほぼ指定席のようになっていた。