「巧哉殿、李由…年寄り二人の世間話も面白くなかろう? 李由に城を案内させる。何にもないかも知れないがここよりマシかと思う」 少しお酒が入ったお父上様は李由姫様に巧哉様にお城を案内させるように…そして 「旅の話を李由にしてやってくれ」 と仰りました。 御二人で外に出て 「どこに行きたいですか?」 と姫様が聞くと 「庭が見たいです」 と静かに答え…御二人は消えて行きました。 この時、 李由姫様は巧哉様に惹かれたのではないかと私は思うのです。 しかし… それを知っているのは姫様のみ